Meta広告の1日予算はいくらから。目標CPAから逆算する

1日予算は、出せる額から決めてはいけません。目標CPAから逆算します。目安は目標CPAの3倍から5倍で、これは1日に数件のコンバージョンが生まれる水準です。この水準を下回ると配信の学習が進まず、単価が高いまま固定されます。予算がどうしても足りない場合は、期間を短くして1日あたりを厚くするか、コンバージョン地点を手前に移してください。媒体を増やすのは最後です。
Meta広告を始めるとき、最初に決めるのが1日予算です。ここで多くの人が「まず少額から試したい」と考えます。気持ちは分かりますが、少額から始めるのは慎重な判断ではなく、結果が出ない状態を長引かせる判断になりやすい。
なぜ少額だと成果が出ないのか
Meta広告は、コンバージョンのデータを材料にして「誰に配信すれば取れそうか」を学習します。材料が少なければ、学習は進みません。
1日予算が薄いと、1日に生まれるコンバージョンは0件か1件です。この状態では、媒体は誰に当てるべきかを判断できないまま、探索を続けます。探索中の配信は単価が高い。だから「少額で試したらCPAが合わなかった」という結果になります。
これは商材の問題でも、クリエイティブの問題でもありません。学習に必要な材料が足りていないだけです。逆に言えば、同じ商材でも予算の置き方を変えると数字が変わります。
逆算の考え方
順番はこうです。
- 目標CPAを決める。粗利やLTVから逆算します。感覚で置いた数字だと、以降の計算がすべて意味を失います
- 1日に何件のコンバージョンが必要かを決める。学習を回すには、1日あたり数件は欲しい
- 目標CPA × 必要件数 = 1日予算。目安は目標CPAの3倍から5倍です
- その予算を1つのキャンペーンに集める。分散させると、それぞれが薄くなります
たとえば目標CPAが5,000円なら、1日予算は15,000円から25,000円が目安になります。月にすると45万円から75万円です。
この数字を見て「そんなに出せない」と思ったなら、それは正しい反応です。そのうえで、次の打ち手に進んでください。
予算が足りないときの3つの打ち手
1つ目は、期間を短くすることです。月30万円しか出せないなら、30日で割って1日1万円にするのではなく、15日に集中させて1日2万円にします。学習が回る水準を確保するほうが、薄く長く配信するより結果が出ます。
2つ目は、コンバージョン地点を手前に移すことです。購入を学習の目標にすると件数が足りないなら、カート投入や資料請求など、件数が多く発生する地点を目標にします。件数が増えれば学習は進みます。
3つ目は、媒体を絞ることです。これは最後に検討します。3媒体に分散して51万円でCV1件だった実例のとおり、少額を複数媒体に割ると、どの媒体でも学習が回りません。
注意点
予算を決めたら、途中で頻繁に変えないでください。初動に手を加えないほうが結果的に伸びます。予算の増減も配信の学習に影響するため、増やすなら段階的に、減らすなら理由を明確にしてから動かします。
それから、目標CPAが根拠なく置かれている場合、この逆算は成立しません。粗利やLTVから出していない目標CPAは、ただの願望です。先にそちらを固めてください。
チェックリスト
- 目標CPAを、粗利やLTVから逆算して決めている
- 1日予算が、目標CPAの3倍以上ある
- 予算を1つのキャンペーンに集約している
- 予算が足りない場合、期間を短くして1日あたりを厚くした
- コンバージョン地点を手前に移す選択肢を検討した
- 媒体を増やす前に、1媒体で学習が回る水準を確保した
- 配信開始後、予算を頻繁に変更していない
よくある質問
Meta広告の1日予算はいくらから始めるべきですか?
出せる額ではなく目標CPAから逆算してください。目安は目標CPAの3倍から5倍です。目標CPAが5,000円なら1日15,000円から25,000円が目安になります。この水準を下回ると1日のコンバージョンが0件か1件になり、配信の学習が進みません。
予算が足りない場合はどうすればいいですか?
期間を短くして1日あたりを厚くしてください。月30万円なら30日ではなく15日に集中させます。それでも足りない場合は、購入ではなくカート投入や資料請求など件数の多い地点を学習の目標に変えます。媒体を増やすのは最後の選択肢です。
少額でテストしてから増やすのはだめですか?
少額では学習が進まないため、テストの結果が商材の良し悪しを表しません。探索が続く状態は単価が高く、CPAが合わないという結論になりがちです。テストするなら期間を短くして、1日あたりの予算を確保してください。