Claudeで広告レポートを作る方法|CSVを読ませて分析させる手順とプロンプト例

Claudeに広告のCSVを読ませれば、期間比較やキャンペーン別の集計、変化の大きい箇所の洗い出し、コメントの下書きまでは任せられます。ただし、出てきた数字は必ず管理画面の合計と突き合わせ、改善の判断は人が持つ前提で使います。速くなるのは集計と文章を書く時間で、何を変えるかを決める時間ではありません。
毎週の広告レポートで一番時間がかかるのは、数字を集めて表にし、前の週と比べて、コメントを書く作業です。考える時間より、手を動かす時間のほうが長い、という人は多いはずです。
この部分は、Claudeにかなりの量を任せられます。
この記事では、管理画面からCSVを書き出してClaudeに読ませ、レポートの下書きを作るまでの手順をまとめます。
目次
Claudeに任せるのは、集計と下書きまで
最初に線を引いておきます。Claudeが得意なのは、数字を並べ替えて比べること、変化の大きいところを見つけること、それを文章にすることです。
一方で、なぜCPAが悪化したのか、どの施策を止めるべきかは、管理画面の外の事情を知らないと決められません。キャンペーンを入れ替えた日、LPを直した日、競合のセールが始まった日。こうした情報はCSVには載っていないからです。
AIを入れて広告運用の何が変わったのかは、AIで広告運用は変わったのかに書いています。結論は同じで、任せられるのは作業で、判断は残ります。
準備:管理画面から書き出すデータ
Claudeが正しく集計できるかどうかは、書き出すデータの形でほぼ決まります。
列は必要なものだけにする
最低限そろえる列は、日付、キャンペーン名、費用、表示回数、クリック数、コンバージョン数の6つです。CPAやCTRのような割り算で出る指標は、書き出さずにClaudeに計算させたほうが、集計のずれが起きにくくなります。
列を全部入りで書き出すと、似た名前の指標が並び、どれを使えばいいかClaudeが取り違えることがあります。
期間と粒度をそろえる
比較したい2つの期間を、同じ粒度で書き出します。日別で書き出しておけば、週別にも月別にもClaudeがまとめ直せます。逆に、月別で書き出したデータから日別の動きを出すことはできません。
複数の媒体を扱う場合は、媒体ごとに別のファイルにします。指標の定義が媒体で違うため、1つの表に混ぜると比べてはいけない数字を比べてしまいます。
ファイルの読み込みと上限
ClaudeはCSVをそのまま読めます。Excel形式のXLSXを読ませるには、設定で「コード実行とファイル作成」をオンにしておく必要があります。
| 読み込み先 | 1ファイルの上限 | ファイル数 |
|---|---|---|
| チャットに添付 | 500MB | 1つのチャットで20ファイルまで |
| プロジェクトのファイル | 30MB | 上限なし(内容がコンテキストに収まる範囲) |
毎週同じ形式でレポートを作るなら、プロジェクトを作って、レポートの型や指標の定義を書いたメモを置いておくと楽です。チャットごとに説明し直す手間がなくなります。
プロンプト例
一度に全部を頼むより、集計、比較、文章の順に分けて頼むほうが、途中で間違いに気づけます。
【1. 集計】添付したCSVは、Meta広告のキャンペーン別・日別の実績です。先週(10月6日〜12日)と前週(9月29日〜10月5日)について、キャンペーンごとに費用・表示回数・クリック数・コンバージョン数を合計し、CPA・CTR・CVRを計算した表を作ってください。全キャンペーンの合計行も入れてください。
【2. 比較】前の表で、前週からCPAが20%以上悪化したキャンペーンを挙げてください。それぞれについて、CPAの悪化がCPM・CTR・CVRのどれの変化から来ているかを数字で示してください。
【3. 下書き】ここまでの結果を、社内向けの週次レポートのコメントとして300字程度でまとめてください。原因の推測は書かず、数字で言えることだけを書いてください。
3つめで「推測は書かず」と指定しているのが大事なところです。指定しないと、それらしい原因を書き足すことがあります。CSVにない情報から出てきた原因は、読み手を誤らせます。
出てきた数字の確かめ方
Claudeの集計が合っているかは、合計行で確かめます。費用とコンバージョン数の合計を、管理画面の同じ期間の合計と比べてください。ここが一致していれば、キャンペーン別の数字もほぼ合っています。
ずれる原因は、たいてい次のどれかです。
- 書き出した期間と、管理画面で見ている期間がずれている
- アカウントのタイムゾーンと日付の区切りが違う
- コンバージョンの数え方(アトリビューションの設定)が違う列を使っている
割り算の指標も、1つだけ電卓で確かめると安心です。CPAは費用をコンバージョン数で割った値で、ここがずれていれば、使っている列が違います。どの指標をどの順に見るかは、Meta広告のレポートで見る指標と、見る順番で整理しています。
社外秘のデータを扱うときの注意
広告の実績は、多くの会社で社外秘の扱いです。読み込ませる前に、会社で使っているClaudeのプランと、社内のルールでAIに渡してよいデータの範囲を確認してください。
クライアントの案件を扱う代理店や運用者は、契約で外部サービスへのデータ提供が制限されていることがあります。キャンペーン名に社名や商品名が入っている場合は、書き出す前に置き換えておくと安全です。
まとめ
Claudeに広告レポートを作らせるときは、必要な列だけを日別で書き出し、集計・比較・下書きの3段階に分けて頼みます。出てきた数字は、合計行を管理画面と突き合わせて確かめます。
任せられるのは集計と文章の下書きまでで、何を変えるかを決めるのは人です。まずは先週分のCSVを1つ読ませて、管理画面の合計と一致するかを確かめるところから始めてください。
参考にした公式情報:Upload files to Claude(Claude Help Center)(2026年10月14日時点)
よくある質問
ClaudeはExcelのファイルを読めますか?
読めます。ただしXLSX形式を読み込むには、設定で「コード実行とファイル作成」をオンにしておく必要があります。CSV形式であれば、そのまま添付して読ませられます。
Claudeに読ませられる広告データの量に上限はありますか?
チャットに添付する場合は1ファイル500MBまで、1つのチャットで20ファイルまでです。プロジェクトに置くファイルは1ファイル30MBまでで、内容全体がコンテキストに収まる範囲で使えます。
Claudeが出した広告の数字は信用してよいですか?
そのまま使わず、費用とコンバージョン数の合計を管理画面の同じ期間と突き合わせてください。期間・タイムゾーン・コンバージョンの数え方の違いで、数字がずれることがあります。