CVRが上がらないとき、LPを疑う前に確認すべきことがある。

CVRが低い。広告を出しているのに問い合わせが来ない、購入に至らない。この状況に直面したとき、多くの場合で最初に疑われるのがLPです。ファーストビューが弱い、文章が長すぎる、CTAが目立たない。改善のアイデアはすぐに出てきます。

ただ、CVRの問題の原因がLPにあるケースは、思っているより少ないです。LP改修に費用と時間をかけたのに、CVRがほとんど変わらなかった。こういった経験をしている担当者は少なくないと思います。

LP改修の前に確認すべき3つのポイントがあります。これを飛ばして制作に入ると、費用と時間が無駄になるリスクが高い。

確認ポイント①:広告とLPのメッセージは一致しているか

広告をクリックしてLPに来た訪問者が最初に感じるのは「この広告と繋がっているか」という感覚です。広告で伝えていたこととLPで伝えていることが違うと、訪問者は混乱して離脱します。

具体的にチェックすべきは、広告のコピーとLPのファーストビューの一致です。広告で「30日間無料体験」と伝えているなら、LPを開いた瞬間に「30日間無料体験」という文言が見えるべきです。広告で「最短翌日納品」を訴求しているなら、LPの冒頭にその情報がなければ、訪問者は「本当にそうなのか」と不安になります。

この不一致は、広告担当者とLP担当者が別々に動いているときに起きやすいです。広告のコピーはAパターンで配信しているのに、LPはBパターン向けのメッセージのまま、という状態は珍しくありません。

広告文とLPのファーストビューを並べて見比べてください。訴求内容、ターゲット像、具体的なメリット表現が揃っているかを確認します。これだけでCVRが改善するケースは実際にあります。

確認ポイント②:流入してきている人は本当にCVしそうな層か

LPがどれだけ優れていても、CVしない人が来ている状態では数字は上がりません。流入の質の問題です。

確認すべきは、広告のターゲット設定と実際に流入している層のズレです。Meta広告の詳細ターゲティングやGoogle広告のキーワード設定によっては、商品に興味のない層に大量に配信されていることがあります。

たとえば「マーケター向けSaaSツール」の広告で、「マーケティング 勉強」というキーワードに配信していると、学習目的のユーザーが大量に流入します。彼らはツールを購入しようとして検索しているわけではありません。クリックはされるがCVしない、という状態になります。

GA4やMeta広告の分析画面で、流入ユーザーの属性(年齢・性別・デバイス・地域)と、その中でCVしているユーザーの属性を比較してください。大きな乖離がある場合、その層への配信を絞るだけでCVRが改善します。LP改修は関係ありません。

流入ユーザー全体 vs CVしたユーザーを比較して確認すること:

・年齢層のズレ(流入は10〜20代中心、CVは30〜40代中心など)

・デバイスのズレ(流入はスマホ多数、CVはPCに集中している場合はLPのモバイル対応が問題の可能性)

・流入元別CVR(自然検索流入とSNS広告流入でCVRが大きく違う場合がある)

確認ポイント③:オファー(提案内容)は十分に魅力的か

LP改修で見た目を変えても、そもそも提案している内容に魅力がなければCVRは上がりません。オファーの問題です。

オファーとは、訪問者に「次のアクション」を起こしてもらうための提案内容です。問い合わせフォームへの誘導であれば、問い合わせる動機を十分に与えられているか。資料ダウンロードであれば、その資料を手に入れたいと思わせる説明ができているか。

BtoBのサービスで問い合わせCVRが低い場合、最もよくある原因の一つが「問い合わせハードルの高さ」です。問い合わせ = 営業に追われる、という印象を訪問者が持っていると、それだけでCVを避けます。「まずはお気軽に」という文言は、実態が気軽でない場合には逆効果です。

ハードルを下げる方法として有効なのが、アクションのリデザインです。いきなり問い合わせではなく「3分で分かる資料」への誘導を入れたり、「無料診断」「無料チェックシート」といった低コストのオファーをCTAに設定することで、CVRが大きく改善するケースがあります。

リデザインとは、オファーの種類を変えることです。LP改修のように制作コストが発生するわけではないので、まず試せます。

CVRを診断するための最低限の計測設定

LP改修前の確認が済んで、それでもLPに問題があると分かった場合、改修箇所を特定するための計測が必要です。感覚でデザインを変えても改善するかどうかは運次第です。

最低限確認したいのはGA4での離脱箇所です。スクロール深度とページ内のクリックイベントを計測することで、訪問者がどこで離脱しているかを把握できます。設定にコストはかかりませんが、計測開始から1〜2週間のデータ蓄積が必要です。

ヒートマップツールを導入できる場合、どの要素が見られていてどの要素が無視されているかが視覚的に分かります。たとえば「お客様の声」セクションが誰にも読まれていないとしたら、その位置か内容に問題があります。「無料相談ボタン」をほとんど誰も押していないとしたら、ボタン自体の視認性か、その手前のコンテンツに離脱要因があります。

計測なしにLP改修を進めると、改善したのかどうかを検証できません。どこを変えて何が変わったかを追跡できる状態を作ることが、LP改修の前提です。

CVR改善の正しい順序

整理すると、CVR改善は以下の順序で取り組むのが効率的です。

① 広告とLPのメッセージの一致を確認・修正(費用ゼロ)

② 流入の質を確認し、CVしない層への配信を絞る(運用調整のみ)

③ オファーのリデザインを検討(低コスト)

④ 計測設定を整えてから、データに基づいてLP改修箇所を特定

⑤ 改修・テスト・効果検証

多くの場合、①〜③の段階で改善が起きます。制作費をかける前に、手前の確認を省略しないことが大切です。

CVRが低いとき、LPに問題があるケースも確かにあります。ただ、LP以前の部分——広告との接続、流入の質、オファーの内容——を先に確認しないと、LP改修に使ったお金と時間が無駄になりかねません。費用対効果の高い改善順序を知っておくだけで、同じ予算でより大きな結果を出せます。

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