LPのファーストビューに何を置くか。離脱69→62%

LPの中で最も直しやすく、効果が大きいのはファーストビューです。理由は単純で、来た人全員が必ず見る場所だからです。ある案件では、置く要素を入れ替えただけでFV離脱率が69.36%から62.76%まで下がりました。約6.6ポイントの改善です。集約するのは、信頼できる理由と中身の裏づけ、そして今すぐ行動する理由の3つ。逆に、企業紹介や理念は下げます。
LP改修の相談を受けたとき、私が最初に見るのはファーストビューです。デザインが好みかどうかではなく、そこで何割が消えているかを数字で確認します。
ここを直す理由は単純です。来た人全員が必ず見る場所だから。フォームの改善はそこまで到達した数%にしか効きませんが、FVの改善は100%に効きます。
なぜFVで人が消えるのか
訪問者がFVを見ている時間は数秒です。その数秒で判断しているのは「これは自分に関係があるか」の1点だけで、商品の良し悪しはまだ見ていません。
ここで多くのLPが、企業の紹介や開発ストーリーから入ります。作り手にとっては大事な情報ですが、読み手にとっては自分に関係があるかの判断材料になりません。
もうひとつよくあるのが、広告のバナーとFVの訴求がズレているパターンです。バナーで「シミ対策」と言っておきながら、FVが「創業50年の技術力」だと、期待していた話が出てこないまま画面が終わります。
実データ:入れ替えだけで6.6ポイント改善
あるD2C案件で、FVに置く要素を入れ替えました。デザインを作り直したのではなく、すでにLP内にあった要素の順番と位置を変えただけです。
| 時期 | FV離脱率 |
|---|---|
| 改修前 | 69.36% |
| 改修後 | 62.76% |
約6.6ポイント下がりました。FVを通過する人が1割弱増えたことになり、その先のオファー到達数もそのまま押し上がります。
やったことは、下のほうに散らばっていた3種類の要素をFVに集約することでした。第三者からの評価、成分や仕様の裏づけ、そして今すぐ申し込む理由です。企業紹介と理念はFVから外し、下部へ移しました。
判断の手順
- FV離脱率を計測する。ヒートマップでもスクロール率でも構いません。数字がないと改善したかどうかも分かりません
- 広告バナーの文言とFVの見出しを並べる。言葉が一致していないなら、まずここを合わせます
- LP全体から3種類の要素を探す。第三者評価、中身の裏づけ、行動する理由。どこかに必ず散らばっています
- その3つをFVに引き上げる。新しく作るのではなく、位置を変えるだけで済むことが大半です
- 企業紹介と理念を下げる。削除ではなく移動で構いません
- 1週間そのままにして、離脱率を比べる。同時に他の箇所も触ると、どちらが効いたか分からなくなります
注意点
FVに詰め込みすぎると逆効果になります。3種類を集約すると書きましたが、それぞれ1要素ずつです。評価を5個並べると、今度は情報量で離脱します。
もうひとつ、FV離脱率が改善してもCVが増えないことがあります。その場合は、下流のどこかが詰まっています。LP改善は計測、ファーストビュー、オファー、フォームの順で見るという順番自体は変えず、次の階層へ進んでください。
そして、スマートフォンでの見え方を必ず自分の端末で確認してください。パソコンでFVに収まっていた要素が、スマートフォンでは2画面目に落ちていることがあります。
チェックリスト
- FV離脱率を数字で把握している
- 広告バナーの文言とFVの見出しが一致している
- FVに第三者評価が1つ入っている
- FVに中身の裏づけ(成分・仕様・実績)が1つ入っている
- FVに今すぐ行動する理由が1つ入っている
- 企業紹介・理念をFVから下げた
- 自分のスマートフォンで、FVに何が収まっているか確認した
よくある質問
LPのファーストビューには何を置くべきですか?
第三者からの評価、中身の裏づけ、今すぐ行動する理由の3つを1要素ずつ集約してください。実例ではこの入れ替えだけでFV離脱率が69.36%から62.76%へ約6.6ポイント改善しました。企業紹介や理念はFVから下げて構いません。
ファーストビューを直すと、どのくらい成果が変わりますか?
FVは訪問者全員が見る場所のため、改善の影響が最も広く及びます。実例では離脱率が約6.6ポイント下がり、FVを通過する人が1割弱増えました。フォームの改善はそこまで到達した数%にしか効かないため、優先順位はFVが上です。
ファーストビューを直したのにCVが増えません。なぜですか?
FVより下流のどこかが詰まっている可能性が高いです。FV離脱率が改善しているならその施策は効いているので、戻さずに次の階層へ進んでください。オファーの内容、フォームの項目数の順に確認します。