Meta広告のCTRが低い原因と上げ方。目安の出し方と、CTRを追ってはいけない場面

Meta広告のCTRが低い原因と上げ方。目安の出し方と、CTRを追ってはいけない場面
この記事の結論

Meta広告のCTRが低い原因は、スクロールの手が止まらない、誰向けか分からない、押す理由がない、配置に合っていない、同じ人に出しすぎて疲弊している、届いている層がずれている、の6つに分けられます。目安は他社の平均ではなく、自社の過去の数字と配置ごとの数字で判断します。ただしCTRはCPAを決める要素の1つにすぎず、クリックを集める表現でCVRが落ちれば、CTRが上がってもCPAは悪化します。

Meta広告のレポートでCTRが低い。クリエイティブが悪いのかと思って作り直しても、あまり変わらない。

CTRは、クリエイティブの良し悪しを最も直接に表す数字に見えます。ただ、低い原因はクリエイティブの出来だけではありません。そして、CTRを上げること自体が目的でもありません。

この記事では、CTRの種類と目安の出し方から始めて、低い原因を6つに分け、上げ方と、CTRを追ってはいけない場面まで整理します。

目次
  1. Meta広告のCTRは2種類ある
    1. リンクのクリック率
    2. すべてのクリックを含むクリック率
  2. CTRの目安は、他社の平均ではなく自社の過去で決める
  3. CTRを判定するのに必要なクリック数
  4. CTRが低い6つの原因
    1. 1. スクロールの手が止まらない
    2. 2. 誰向けの広告か分からない
    3. 3. 押す理由がない
    4. 4. 配置に合っていない
    5. 5. 同じ人に出しすぎて疲弊している
    6. 6. 届いている層がずれている
  5. CTRが低いときに確認する順番
    1. ステップ1:配置別に分ける
    2. ステップ2:日別の推移を見る
    3. ステップ3:CVRと並べる
  6. CTRの上げ方
  7. CTRを追ってはいけない場面
  8. まとめ:CTRは、原因を分けてから直す
  9. よくある質問

Meta広告のCTRは2種類ある

Meta広告のレポートには、CTRが2種類出てきます。

リンクのクリック率

広告を見た人のうち、リンク先(LPなど)へのリンクを押した人の割合です。サイトへの集客や獲得を目的にしているなら、見るべきはこちらです。

すべてのクリックを含むクリック率

リンクのクリックに加えて、いいね、コメント、プロフィールへのクリック、画像の拡大なども含めた割合です。こちらは必ず高めに出るので、リンクのクリック率と混ぜて比べると判断を誤ります。

レポートの列名は時期によって変わることがありますが、「リンク」に限ったクリックかどうかを確認して使い分けてください。

CTRの目安は、他社の平均ではなく自社の過去で決める

「Meta広告のCTRの平均は何%か」という数字はよく出回っていますが、業種、商材、配置、クリエイティブの形式で大きく変わるので、他社の平均と比べてもあまり参考になりません。

比べる相手は次の2つです。

CTRを判定するのに必要なクリック数

CTRは、クリック数が少ないうちは偶然で大きくブレます。

おおよその目安として、クリックが10回のときは偶然だけで上下に3割程度、30回で2割弱、100回で1割程度のブレが出ます。

比べるときのクリック数偶然によるブレの目安判断
10回前後±3割程度判断に使わない
30回前後±2割弱大きな差なら判断できる
100回前後±1割程度比較的安心して判断できる

クリエイティブを比べるときは、それぞれのクリックが30回を超えてから判断します。表示回数が数百回の段階で「こっちのほうがCTRが高い」と決めると、次の週に逆転することがよくあります。

CTRが低い6つの原因

CTRが低いときは、次の6つのどこに当たるかを分けて考えます。

1. スクロールの手が止まらない

フィードは流し見されます。最初の1秒で目が止まらなければ、どれだけ中身が良くても読まれません。画像なら一番大きく見える要素、動画なら冒頭の1秒が弱い状態です。

2. 誰向けの広告か分からない

目は止まっても、自分に関係があると思えなければ押されません。「忙しい方へ」のような誰にでも当てはまる言い方は、結局誰の状況にも刺さりません。

3. 押す理由がない

自分向けだと分かっても、今押す理由がなければ流されます。何が手に入るのか、押すと何が起きるのかが見えていない状態です。

4. 配置に合っていない

フィード用の横長の画像がストーリーズやリールに出ると、画面の一部しか使えず、目立ちません。配置ごとにCTRを分けて見ると、この原因はすぐ分かります。

5. 同じ人に出しすぎて疲弊している

1人あたりの表示回数(フリークエンシー)が増えると、見慣れた広告は押されなくなります。配信開始直後はCTRが高く、日を追うごとに下がっているなら、この原因です。差し替えのタイミングはクリエイティブの摩耗の記事で詳しく書いています。

6. 届いている層がずれている

クリエイティブが悪いのではなく、届いている相手が違う場合です。オーディエンスの設定や、最適化するCV地点が合っていないと、関心の薄い層に配信が寄ります。

数字の出方疑う原因
配信開始直後から低い1〜3(クリエイティブの中身)、6(層のずれ)
最初は高く、日を追って下がる5(疲弊)
特定の配置だけ低い4(配置のミスマッチ)
CTRは普通だがCVRが極端に低い6(層のずれ)、LP側の問題

CTRが低いときに確認する順番

6つの原因を上から順に疑うより、次の順で数字を見るほうが早く絞り込めます。

ステップ1:配置別に分ける

まずレポートを配置別に分けます。特定の配置だけ低いなら、クリエイティブの中身ではなく、素材の形が合っていない可能性が高い。全体の平均だけを見て作り直すと、問題のない配置まで変えてしまいます。

ステップ2:日別の推移を見る

次に、配信開始からの日別の推移を見ます。最初から低いのか、途中から下がったのか。途中から下がっているなら、中身は悪くなかったということです。作り直す前に、1人あたりの表示回数を確認します。

ステップ3:CVRと並べる

最後に、CTRとCVRを並べます。CTRは低いがCVRは高いなら、押す人は少ないが押した人は見込み客、という状態です。この場合はCTRを無理に上げる必要はありません。

CTRの上げ方

原因が分かったら、それに合わせて手を打ちます。

CTRを追ってはいけない場面

CTRは、上げればよい数字ではありません。CPAは次の式で決まります。

CPA = CPM ÷ 1000 ÷(CTR × CVR)

クリックを集めやすい表現に変えると、CTRは上がる一方で、興味本位の人が増えてCVRが下がることがあります。

パターンCPMCTRCVRCPA
A:元のクリエイティブ1,500円1.0%2.0%7,500円
B:クリックを集める表現1,500円2.0%0.8%9,375円

Bは、CTRが2倍になっているのにCPAは25%悪化しています。煽る表現や、中身と関係のない興味を引く画像は、この形になりやすい。

特に、BtoBや高単価の商材では、クリックの数より、押した人が見込み客かどうかが重要になります。CTRを見るときは、必ずCVRとCPAを並べて判断してください。CPMとの関係はCPMが高い理由の記事で数字つきで整理しています。

まとめ:CTRは、原因を分けてから直す

CTRは、クリエイティブの成績表というより、どこに問題があるかを教えてくれる数字です。上げる前に、なぜ低いのかを分けてください。

よくある質問

Meta広告のCTRの目安はどれくらいですか?

業種、商材、配置、形式で大きく変わるため、他社の平均はあまり参考になりません。自社の過去4週間と、配置ごとの数字を基準に判断してください。

リンクのクリック率とすべてのクリック率は何が違いますか?

リンクのクリック率はリンク先へのクリックだけを数えます。すべてのクリックには、いいねやプロフィールへのクリックなども含まれるため高めに出ます。獲得が目的ならリンクのクリック率を見ます。

CTRは何回クリックされたら判断できますか?

目安は30回です。10回前後では偶然だけで上下3割程度のブレが出ます。100回あれば比較的安心して判断できます。

Meta広告のCTRが低い原因は何ですか?

スクロールの手が止まらない、誰向けか分からない、押す理由がない、配置に合っていない、同じ人に出しすぎて疲弊している、届いている層がずれている、の6つに分けられます。

CTRが日を追って下がるのはなぜですか?

同じ人への表示回数が増えて、広告が見慣れられている可能性が高いです。訴求の軸が違うクリエイティブに差し替えます。

CTRを上げればCPAは下がりますか?

下がるとは限りません。クリックを集める表現でCVRが下がると、CTRが2倍でもCPAが悪化することがあります。CTRは必ずCVRとCPAと並べて判断します。

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